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認知特性診断
親子の進路相談

今の自分と今後の自分を知りたい方。

目や耳などの五感から入った情報を脳で「理解・整理・記憶・表現」する能力の個人差(得意・不得意の傾向)のことです。人によって情報の処理方法が異なり、例えば、「文字を書いて覚えるのが得意(視覚優位)」、「音読や会話で覚えるのが得意(聴覚優位)」、「言葉で論理的に理解するのが得意(言語優位)」などがあり、この特性を知ることで学習やコミュニケーションが上手になります。

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【言語系優位】

言葉で処理する

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①超言語タイプ

「言語のスコアが高い方」

言語タイプは、『言葉や文章による理解・表現が得意』な認知特性を持つ人です。読書や作文、議論を通じて学ぶのが効果的で、言語的表現に強みがあります。

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言語タイプは、言葉による理解や表現が得意で、「文字や音声などの言語情報を扱う力」に優れた認知特性を持ちます。読書や文章作成、会話、ディスカッションなど、言語を通じた活動で理解を深め、思考を整理する傾向があります。抽象的な概念を言葉に置き換えて考えるのが得意で、語彙力や表現力に優れている人が多く、国語や英語などの言語科目に強い傾向があります。学習では、文章を読み込んだり、自分で説明を書いたり、口に出して話すことによって知識を定着させるのが効果的です。日記や要約、スピーチ練習なども記憶力を高める手段になります。また、相手の言葉の意味や意図を的確に読み取る力にも長けており、会話の中でのやりとりに強みを持ちます。図や映像だけの情報提示では理解が追いつかない場合もあり、視覚的要素の補助が必要になることもあります。

②辞書タイプ

「言語+やや聴覚のスコアが高い」

『辞書を引くように、難しい文章をすぐ理解できます』。わかりにくい場合は、文字で図式化して整理します。物事を論理的に言語化でき、考えや話すことに順序やまとまりがある。

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辞書タイプは、「言葉の意味や定義、用法を正確に理解・記憶することに長けたタイプ」です。語彙への関心が高く、新しい単語や専門用語を覚えるのが得意で、辞書や参考書を使って自分で調べ、体系的に知識を蓄積する傾向があります。論理的な思考力にも優れており、文章を構造的に分析したり、言葉の使い方に厳密であることが特徴です。言い間違いや文法の誤りに敏感で、他人の話や文章の細かい表現までよく覚えていることもあります。自分の言葉で正確に表現する力が高く、議論や説明が得意です。抽象性が強すぎると相手に伝わりにくいことがあり、実践や感覚的な学習にはやや苦手意識を持つこともあります。

③物語タイプ

「言語+やや視覚のスコアが高い方」

見たことやイメージを『ストーリー仕立てで捉えて言葉でうまく説明できる』。物語タイプは言語機能を司る左脳とイメージを司る右脳をバランスよく使うことができます。

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物語タイプは、「言葉を使って想像の世界を広げることに長けた創造的なタイプ」です。物語を作ったり、詩を書いたり、空想の設定を考えることが得意で、言葉によって世界を構築し、豊かな情景や感情を表現します。小説や漫画、映画などの物語性のあるメディアに強い興味を持ち、自分でもキャラクターやストーリーを創作することが好きです。比喩や象徴、感性的な表現を好み、論理的な説明よりも情緒や雰囲気を重視する傾向があります。また、他者の感情にも敏感で、言葉を通じて人の心に寄り添う力があります。実務的・構造的な言語運用(例:契約文や論文)はやや苦手で、自由さや感性が制限されると表現力が発揮しづらくなります。

【視覚系優位】

イメージで処理する

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④超視覚タイプ

「視覚のスコアが高い方」

視覚タイプは、文字や図・映像など『目で見る情報から理解する』のが得意です。図解や色分け、マインドマップなどを使った学習で効果を発揮します。

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視覚タイプは、目から入る情報、特に文字・図・写真・映像などの「視覚的要素を通じて理解や記憶を行う」のが得意な認知タイプです。物事をイメージで捉える傾向が強く、文字だけでなく図や表、フローチャート、マインドマップなどの視覚資料を活用することで学習効果が高まります。授業では黒板やスライド、動画などの視覚的サポートがあると理解が深まりやすく、教科書の図解やイラストを重視して読むことが多いのも特徴です。自分でノートに色分けやイラストを加えて整理する学習スタイルが効果的で、視覚的に整った情報を記憶しやすい傾向があります。また、地図や空間配置にも強く、空間認識力や構造把握にも優れます。長時間の講義や音声だけの説明には集中しづらいことがあり、視覚情報が乏しい環境では理解に時間がかかることもあります。

⑤2Dタイプ

「視覚+やや言語のスコアが高い方」

見たものは一度パッと見ただけで、『写真のように見た通りに記憶』している。なにかを思い出す時も、膨大な記憶のアルバムから画像として取り出します。

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2Dタイプは、物事を『映像として記憶・処理する力』に優れ、見たものをまるで写真のように頭の中に保存できる傾向があります。風景、人物、配置、色合いなどを細部まで正確に思い出すことができ、「一度見たら忘れない」といった視覚記憶の強さが特徴です。学習においては、ノートのレイアウトや教科書の図解、黒板の書き方などの“見たまま”がそのまま記憶に残るため、視覚資料を活用すると大きな効果を発揮します。また、観察力に優れ、美的センスも高く、デザインや映像、写真などの表現活動にも強みがあります。抽象的な説明や口頭だけの情報には弱く、言葉だけで伝えられるとイメージが湧かず理解が追いつかないこともあります。学習では、平面上の情報処理が得意なため、図表やイラスト、文字を使ったノート整理が効果的です。色分けや箇条書きで視覚的に整理すると理解が深まります。芸術、建築、設計、映像制作、観察を伴う研究職などに適性があります。

⑥3Dタイプ

「視覚+やや聴覚のスコアが高い方」

三次元の空間や時間軸を使って『映像で思考する』ため、場面ごとにその前後関係も記憶し、時間を追うように説明できる。

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3Dタイプは、物体や空間を「立体的・構造的に把握する力」に優れています。頭の中で物の向きを変えたり、立体の内部構造をイメージしたりする能力が高く、図面や模型を見て完成形を想像することが得意です。地図の読解やルートの記憶、立体パズル、ブロック遊びなども得意で、実際に「手を動かして形にする」作業にも強い関心を持ちます。また、視点の切り替えがうまく、俯瞰的に全体像をとらえるのが得意です。平面的・抽象的な情報(長い文章や口頭説明)のみでは理解しづらく、視覚的・立体的な補助がないとイメージをつかみにくいことがあります。学習では模型や図解、3Dソフトなどを活用すると効果的です。論理性と空間センスを融合させた思考スタイルが特徴です。空間認識やバランス感覚に優れており、建築、デザイン、工学、舞台美術など立体的な構造を扱う分野で力を発揮します。

【聴覚系優位】

聞いて処理する

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⑦超聴覚タイプ

「聴覚のスコアが高い方」

聴覚タイプは『音』『言葉』での情報処理が得意で、話を聞いて理解しやすく、音声での記憶力に優れます。講義や会話を通じた学習が効果的です。

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聴覚タイプは、音や言葉に対する感受性が高く、「聴いて理解する力」に優れた認知特性を持つ人です。話し言葉や音声情報を通じた学習やコミュニケーションが得意で、授業や講義など、耳から入る情報で理解を深める傾向があります。音読やリズムを使った暗記、口頭での説明などが効果的な学習法です。また、音の微妙な違いを聞き分ける力があるため、語学や音楽の習得にも向いています。会話を通して思考を整理することができ、グループディスカッションや対話型の活動で力を発揮することが多いです。視覚的な情報のみでは理解が進みにくい場合があり、図や表を使った説明よりも口頭での補足が必要なことがあります。また、静かな環境の方が集中しやすく、騒音や雑音に敏感な傾向もあります。学習には、音読や講義、音声教材を使うと効果的です。自分の声で説明したり、録音を聞き直すことで理解と記憶が深まります。音と言葉を通じて情報を受け取り、内面で再構築することに長けており、教師・ナレーター・通訳・カウンセラーなど言語的な対話を重視する職業に向いていることが多いです。

⑧ミュージックタイプ

「聴覚+やや視覚のスコアが高い方」

『音階で情報処理をする』のが得意。聴覚感性が高いため、 聞いた音を再現したり、音色や音階を感覚的に理解できる。音をそのままのイメージとして脳内で処理します。

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聴覚優位+視覚優位の「ミュージックタイプ」は、音そのものへの感受性が非常に高く、音楽や環境音、声のトーンなどを繊細に聞き分ける力に優れています。メロディやリズムを一度聞いただけで覚えたり、音の高低やテンポ、音色の違いに敏感に反応するのが特徴です。自然音や機械音、人の声などから多くの情報を受け取ることができ、音楽的才能を持つ人に多く見られます。また、言葉よりも「声の響き」「音の雰囲気」に感情が動かされることが多く、耳から入る刺激が思考や感情に強く影響します。静かな環境でないと集中しづらく、騒音や不快な音に対して敏感に反応します。視覚的情報や文字だけの学習にはやや不向きで、映像や図よりも音声やリズムに頼る傾向があります。学習にはリズミカルな読み上げや音楽、オーディオ教材が効果的です。音楽、ナレーション、音響デザイン、語学学習、作曲など、音を扱う分野で力を発揮します。

⑨ラジオタイプ

「聴覚+やや言語のスコアが高い方」

情報は『耳から聞いて覚えて』、考える時は言語を使う』。 情報を声で入力するため、相手の話を瞬時に理解でき、一度聞いたフレーズやセリフを暗唱できます。脳内で自分と対話する「サイレントトーク」が得意で独り言が多い。また、論理的で傾倒だった思考もします。

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聴覚優位+言語優位の「ラジオタイプ」は、言葉としての音声情報に強く、話し言葉や会話、音声説明などを通じて理解や記憶を深める傾向があります。音楽や効果音よりも、人の「声」や「話の内容」に意識が向きやすく、ラジオやポッドキャスト、講義、会話などから情報を吸収するのが得意です。聞いたことをよく覚えており、音読や口頭での説明を通じて学習すると効果的です。また、会話のテンポや抑揚から感情や意図を読み取る力が高く、対話を通じたコミュニケーションや理解がスムーズです。黙読よりも音読、視覚的資料よりも口頭説明を好む傾向があります。図やグラフ、文字情報だけでは内容が頭に入りにくいことがあり、読解力より聴解力の方が高い場合もあります。学習には音声教材やディスカッション形式の授業が向いています。適性のある分野には、司会、教育、相談業務、アナウンス、営業、ラジオ関係などが挙げられます。

【オールラウンド型】

複数処理する

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⑩超均衡タイプ

「言語+視覚+聴覚のスコアのバランスが良い方」

特性が極端に偏らず、『複数の情報処理を柔軟に使い分けられるタイプ』です。新しい課題に対して多角的な視点でアプローチでき、状況に応じた最適なスタイルを瞬時に切り替えられます。

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均衡タイプとは、視覚・聴覚・言語の特性のバランスが取れており、平凡と解釈されることもありますが、偏りがなく状況に応じて柔軟に「なんでもできる人」を指します。たとえば、話を聞きながら図解を見ることで理解が深まったり、文章での情報も映像的にイメージしながら記憶できたりと、多角的な処理が可能です。このタイプの人は、学習・対人関係・職場での応用力に優れ、他のタイプの人の視点を理解する共感力も高い傾向があります。また、特定の認知モダリティに依存しすぎないため、どのような環境下でも適応しやすく、苦手分野が少ないのが特徴です。一方で、突出した強みが見えにくいため、自己理解や専門分野の選択に時間がかかる場合もあります。均衡タイプは、多様性の中で力を発揮するマルチな能力の持ち主と言えるでしょう。

認知特性診断
親子の進路相談

今の自分と今後の自分を知りたい方。

目や耳などの五感から入った情報を脳で「理解・整理・記憶・表現」する能力の個人差(得意・不得意の傾向)のことです。人によって情報の処理方法が異なり、例えば、「文字を書いて覚えるのが得意(視覚優位)」、「音読や会話で覚えるのが得意(聴覚優位)」、「言葉で論理的に理解するのが得意(言語優位)」などがあり、この特性を知ることで学習やコミュニケーションが上手になります。

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